今年こそはと行ってみたい湖があります
メジャーかどうかは分からないけどね
群馬県の榛名湖です
高校一年の時のクラス担任が榛名町出身だった
ゴリラと豚を足したような不細工顔だったな～
体育会系で硬派、剣道部の担当でしたね
でも、笑顔は可愛かったよ
熱血先生なんてテレビドラマあったけどね
この先生は超激情型
生徒に喜怒哀楽の感情を毎日ぶつけてくる
ヤンやと賑やか楽しいもあるけど、生徒が怠慢
でダレてると怒る怒る～
教壇バンバン叩いて怒鳴りまわす
収まるまでみんなシーンですね
ある時
生徒の規律乱れに大いに怒り狂った
それも顔をグシャグシャにして泣きながらだ
お前らはなぜ、俺の言ってることが分からないんだ～
どうして
何でだー
大声で泣き叫ぶんです
先生は25歳だったな
でも、16歳から見れば十分なおとな
おじさんですよ
そのおじさんが泣き叫ぶんですよ
生徒は見ては行けないもの見たような
見たこと無い光景を目にすることで生徒は先生に対して何かしら感情の変化を促されます
自分達の不甲斐なさに泣いている
これは新密度でしょうか
移行、生徒と先生の距離感は近くなりました
生徒の先生に対する意識が変わると先生もいままで以上に生徒一人一人に
個々の事情に合わせ向き合ってくれましたね
それでもよく怒ってましたよ
年明けてのこと
学期末も間近の頃
ホームルーム
俺はお前らを最後にここを辞める
群馬県に帰って中学校の教師になる
俺は勉強を教えるために教師になったが
それだけじゃダメなんだな
人の道を教えにゃならん
それには思春期に突入するの中学生時代から
教えねばならん
それに気付いた
高校では遅いんだ
でも、お前らは違うぞ～
この一年みっちり教えたからな～
立派な大人になってくれとは言わんが
正々堂々と人生を生きてくれ
クラスはどよめきです
もう、先生と一体感だったから
それにまだ私ら一年生ですよ
先生がいなくなる
信じられない
学期終了日まで～なんとも悲しい日々でしたね
学年最終日
お別れのホームルーム
じゃあな
みんな元気でな
頑張れよ
先生は口は元気ですよ
でも、顔は涙でグシャグシャ
もう、もらい泣きしてる生徒もいる
先生とのさよならが
人との別れがこんなに悲しいものなのか
もう会えない
今までの楽しい日々が終わる
やりきれない寂しさ
誰もの心にあったでしょう
それでも現実に目を向けなければならない
それは理解します
だからいつか同窓会開きます
再会しましょう
一年間ありがとうございました
２年、３年と進級しましたが、以降の受け持ち担当は変われど、あまりにもドラマチックな一年を過ごした経験、思い出は卒業するまで心根となって支えてくれましたよ
私も道を踏み外しそうになった
外してしまった
ありますよ
そんなとき、ふと思い浮かぶのが先生の顔
未だにです
根底に植え付けられた教えって消えませんね
心乱れてしまう自分をしっかりしろと
戒めてくれます
人のめぐり会いって偶然なのか
必然性あってのことなのか
知るよしも無いけど
出逢えたことに感謝致します
で、榛名湖ですが～
先生が都内の大学から帰るとここに来て遊んでたって言ってたんですよ
榛名湖は綺麗だぞ～
心落ち着くぞ～
先生が見た榛名湖
私も見てみたい―でしょ
で、よく言ってたもうひとつの思い出
俺はここで大学生の時、高校の同級生で
当時付き合ってた女の子と初体験したんだ?
って自慢してたね
で、最初に言った、告白したときは最高のテンション
俺な～
当時、高校ん時の同級生と付き合っていたんだよ
榛名湖で何度かデートしたよ
そしてさ～
教壇に立つ先生～顔が赤くなります
口元がニヤリ
白い歯がピカリ
微笑む瞳がピカリ輝いた
生徒は何を言い出すのか?
先生の顔に集中するでしょ
でも、恥ずかしいのか
視線に耐えられないのか
顔を天に向けて
初体験決めたんだよ～
と言いながら
生徒の視線に照れたんでしょう
後ろを振り向き様～右手をガッツポーズ(^o^)/
と呼応してクラス全員がヤッター＼(^^)／
とヤンやヤンやの喝采です
前に向き直った先生の顔
照れもあるけどとても嬉しそうでしたよ
先生が生徒に言うことじゃないけどね
あの時の感動、忘れられません
この時先生と生徒の一体感って初めて経験しましたよ
今でも、ふと思い出すけど
ニンマリ～ほんわかですよ
では、毎度の長々失礼致します
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