体調がよくなれば病棟を離れ施設周りをお散歩することも許されます
駐車場周りには心を落ち着かせるような木々等緑模様も備えられております
そんなある日
土曜日の午後3時頃
土曜日の午後3時頃
入院中の奥様を車椅子に乗せて外の風を感じさせたい...でしょう
ご主人が大事に、静かに手押しながら....,
ご主人が大事に、静かに手押しながら....,
しばらくして整然とした樹木の前で立ち止まりました
そして....
ただ、前だけを見つめています
ただ、前だけを見つめています
奥様の様子ですが、肌は薄い水色
血色さえ感じられません
血色さえ感じられません
目は開いているが、感情さえ存在していない様子
ただ、ただ生きているだけ
ただ、ただ生きているだけ
もう、死期間近…そう感じられました
ご主人
実直に生きてこられた方と思われます
実直に生きてこられた方と思われます
奥様に言葉も掛けません
いや、投げ掛ける言葉さえ見つからないのでしょう
いや、投げ掛ける言葉さえ見つからないのでしょう
奥様の後ろ姿をじっと見つめるその目は…
命の終焉をただ、ただ傍観せざるを得ない
やるせなさでしょうか
命の終焉をただ、ただ傍観せざるを得ない
やるせなさでしょうか
沈黙だけが時を刻んでいる
冷えてきたのか
奥様の両肩に毛布をかけてそっと抱くご主人
その表情は今を大切に過ごしたい
妻を想うご主人の愛がオーラとなって二人を包んでいるよう…
二人だけの空間が感じられた時間
奥様の両肩に毛布をかけてそっと抱くご主人
その表情は今を大切に過ごしたい
妻を想うご主人の愛がオーラとなって二人を包んでいるよう…
二人だけの空間が感じられた時間
10日後、旅立たれました
未だ記憶に留まる光景です
合掌
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